池田太監督(51)の初陣となったなでしこジャパン(サッカー女子日本代表=FIFAランキング13位)は、アイスランド代表(同16位)に敗れた。

体格の異なる相手に苦戦し、ほとんど決定機をつくれなかった。センターバックでフル出場したDF南萌華(22=三菱重工浦和)の主な一問一答は以下の通り。

-試合を振り返って

南 負けてしまったのはすごく残念だし、勝ちたかった。新体制初めての試合でチャレンジしようと臨み、エラーが起こることは想定していた。失点につながった場面や、思うようにできないところも多かったので、みんなで話しながら修正していきたい。

-ロングボールから失点した場面について

南 チーム全体で前からプレスをかけるコンセプトだけど、時には行かない時間帯もつくらないといけないと話していた。それが合わなかったときに、ああいう失点が起きる。前からプレスしているぶん、背後にスペースがあると自覚しないといけない。ああやって一発でやられると、それまでの時間がもったいなくなる。1本での失点を減らせるように、背後のスペースをDFラインとしてもっと意識しないといけない。

-ビルドアップの課題は

南 前半は特にボールを持てた時間帯が長かったけど、アイスランドの選手がゴール前を固めたときに、決定機をつくれなかったことが課題。スポットをとったり進入することで、相手が引き出されることもある。パスを出した後に連動する動きも増やさないと、スピードのある選手にはかなわない。日本の良さである運動量と連係でもっと崩したい。

-得意のロングボールが少なかった理由は

南 太さん(池田監督)からは、ショートパスでつなげ、とは言われていない。むしろ1個飛ばしの(ロング)パスを使った方がいいと言われていた。自分でも、ロングボールが少なかったと思う。味方の立ち位置を自分からも指示できれば、飛ばすボールを出せると思う。今日は近くばかりになってしまったけど、意識を遠くに持たないといけない。修正したい。

-池田監督が試合後の円陣で話していたことは

南 負けてしまったのは残念だけど、たくさんチャレンジをして出たエラーはプラスにとらえて、オランダ戦に向かおうと話した。チームとしてもプラスに考えて、いい方向に修正して、いいチームになっていけたらと思う。