【ドーハ(カタール)2日=磯綾乃】サッカーの22年ワールドカップ(W杯)カタール大会の組み合わせ抽選会が1日、ドーハで行われ、7大会連続7度目出場の日本はW杯優勝経験のある強豪スペイン、ドイツと同じ1次リーグE組に入った。

日本では「死の組」とも表現される強豪がそろったグループ。それでも、日本代表の森保一監督(53)は「全てが死の組だと思いますし、逆にドイツとスペインというW杯優勝の経験がある国と戦えることを今ワクワクしてます」と話した。続けて、勝利を目指して懸命に戦い続けることをあらためて誓った。

「我々が簡単に負けることを、対戦する前からこれっぽっちも考えてません。W杯ベスト8以上に勝ち進むということを目標にしている。こういう世界の強豪を倒さなければその目標には届かないので、ひるむことなく、勇敢に戦って、我々の目標を達成したい」

残る1チームは、コスタリカとニュージーランドの勝者。6月の大陸間プレーオフで決定する。まだ対戦相手が分かっていないことも「逆に、(スタッフが)直接見られるかもしれないので」と、前向きに捉えている。

1次リーグは初戦が、11月23日ドイツ戦。同27日にコスタリカかニュージーランド戦、12月1日にスペイン戦と続く。

「初戦は大切だとは思いますけど、そのチームには力を出して、どこかのチームに力を抜けるという対戦相手ではない。相手のことをリスペクトしすぎず、同じ目線で戦えるようにということをしっかり考えて、戦いたい」

今年のW杯の舞台は、自身が選手時代に経験した「ドーハの悲劇」の記憶が残る地。

「アメリカW杯の最終予選で、悲しい思いをしました。今度は監督としてこのドーハで、我々が目標とすることを達成して、ドーハの歓喜に変えたい」

喜びの記憶に塗り替えることを、力強く宣言した。