日本がパラグアイに4-1で快勝した。

前半36分にFW浅野拓磨(ボーフム)が先制点。42分にMF鎌田大地(フランクフルト)が追加点を挙げた。後半14分に1点を返されたものの、その1分後にMF三笘薫(サンジロワーズ)が決めてふたたび突き放す。

40分にはMF田中碧(デュッセルドルフ)のミドルシュートも決まった。

試合後、森保一監督は「選手がワールドカップ(W杯)で結果を残すためにアピールする、また組織的に連係連動するところをしっかり持ってくれ、W杯に向けて成長していこうという姿勢を見せてくれたことが結果につながった」と総括した。

この日はインサイドハーフにMF原口元気(ウニオン・ベルリン)と鎌田を並べ、右サイドにはMF堂安律(PSV)を先発させるなど、直近のW杯アジア最終予選からは選手を入れ替えた。

指揮官は「誰が出ても勝つこと、誰と組んでもチーム力を落とさないことを見せてほしいと、昨日の練習などで話をした」と明かし「アピールの場だと思うが、個々の特長を出しながらも、誰と組んでも機能し、勝利を目指して戦う姿勢を見せてくれた」と、選手のプレーを評価した。

日本が放ったシュートは26本。相手の10本を大きく上回った。

森保監督は「チャンス作る、得点決める部分が選手の頑張りを評価したい」と手応えをつかみつつも、満足はしていない。「まだまだ質高くできた。奪ったボールを攻撃に結びつける部分では、まだ出し手と準備する側が合わないところもあった」と、のびしろも口にした。

6日にはFIFAランキング1位の王国ブラジルに挑戦する。指揮官は「より時間とスペースがない中で、守備の時間が長くなったあとに質の高い攻撃をしなければ疲弊する。守から攻への質を上げたい」。

W杯で8強を目指すチームが倒さなくてはいけない相手のレベルを想定し、さらなる向上を誓った。

▽日本協会の田嶋会長 それぞれの選手の特長が表れて勝利に結び付いた。初出場の伊藤選手も複数のポジションで良いプレーをしていた。久しぶりの代表の試合となった鎌田選手や堂安選手たちも、それぞれの力を発揮していた。ブラジル戦、キリン杯も含めて、森保監督とチーム全体でカタールへの準備をしっかりと進めてほしい。

【日本代表】パラグアイに4発快勝!浅野、鎌田、三笘、田中弾/ライブ詳細