期待の10番の初ゴールで連覇へ白星発進した。なでしこジャパン(サッカー女子日本代表)が19日、東アジアE-1選手権初戦の韓国戦(カシマ)で2-1の勝利を収めた。

「自分としてはゴールは欲しいと思っていた。決められて良かった」。重みのある「10」を背に、MF長野風花(23=カレッジ)は喜びをかみしめた。

同点に追いつかれた直後の後半20分、FW植木のマイナスの折り返しに右足を振り抜いた。18年に初招集されてから、出場11試合目で決めた初ゴールが決勝点。軽やかな笑みがはじけた。

国内組を中心に構成されたチームで託された10番。かつては11年W杯優勝に導いた澤穂希さんも背負い、エースFW岩渕真奈(29=アーセナル)が付けている背番号だ。「10番は代表としては特別な番号。プレーで何か残さないといけない。そういうことは考えながらも、冷静にサッカーを楽しむことは忘れないでプレーしました」。

先輩たちの偉大さを感じながら、自分らしいプレーを大切にする。池田監督が「番号から伝わってくる重みは説明しなくても、彼女は責任感を感じて戦ってくれると思う」と、期待した通りの活躍だった。

さらなる進化を目指し、女子テニスの大坂なおみが共同オーナーを務める米プロリーグNWSL・カレッジへの移籍が決まったばかり。今年1月のアジア杯1次リーグで引き分けた相手に勝ちきり、チームとしても個人としても成長につながる一戦になった。【磯綾乃】

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