なでしこジャパンがFW千葉玲海菜(れみな、23=千葉)の得点などで台湾を下し、連覇に王手をかけた。19年10月に9-0で圧勝した相手に、千葉など5人が初先発というフレッシュな布陣。前半8分にセットプレーから失点も、嫌な流れを千葉が断ち切った。前半14分、右コーナーキックからニアに飛び込んで頭で同点弾。「なかなかヘディングでゴールを決めないタイプ。決めきるところを見せられた」と胸を張った。

筑波大卒のプロ1年目。ダイナミックな裏への飛び出しが持ち味で、4月の代表候補合宿に追加招集された。6月の欧州遠征ではセルビア戦で途中出場し、わずか3分で代表初得点。新戦力として台頭してきた。初先発について「なかなかないチャンス。絶対に点を決める意識でやっていた」と振り返った。

ただ、その後は得点のチャンスがあったが決めきれなかった。「力が入ってしまって…」と苦笑し「こういった試合で点を取れないと残るのは厳しい。もし次にチャンスが来たら、決定機を決めきる姿を見せたい」。女子W杯まであと1年。期待の新星がさらなる飛躍を誓った。【岩田千代巳】