8月行われたU-20女子ワールドカップ(W杯、コスタリカ)で準優勝した日本代表の池田太監督(51)、キャプテンのDF長江伊吹(20=長野)、MVPに輝いたFW浜野まいか(18=INAC神戸)らが1日、東京・文京区のJFAハウスで行われた帰国会見に出席した。

日本は1次リーグでアメリカ、フランス、ブラジルなどの強豪国をやぶり、決勝に進出。18年フランス大会以来の連覇はならなかったが、堂々の準優勝という結果を残した。

浜野は大会2位の4得点を挙げ、優勝したスペインの選手を抑えてMVPを獲得した。「今まで生きてきた中の1カ月で、一番濃かった1カ月です。この経験をこれからも生かして頑張りたい。応援ありがとうございました」。充実感たっぷりに振り返った。

準優勝チームからのMVPという快挙。会見に同席した日本サッカー協会の田嶋幸三会長(64)は「FIFAの女子委員と多く話をしたが、日本の素晴らしい活躍、技術、戦術に感心していた。MVPをとった彼女たちに本当に感謝したい」と明かした。

今後はINAC神戸に帰り、WEリーグカップに臨む。世界での経験を生かして目指すのは、なでしこジャパンでの世界一だ。「世界中の誰よりも努力して、もっと日々成長しないといけないと感じた。自チームに帰って、いろんな偉大な先輩からたくさん話を聞いて、もっともっと成長したい」。まだまだ成長の途中。世界一の選手になって、今度は頂点からの景色を見る。