日本(FIFAランク24位)が、国際親善試合キリンチャレンジ杯で米国(同14位)に2-0で勝利した。

今回の代表活動のキーワードの1つが序列。ワールドカップ(W杯)本大会のレギュラー争い、メンバー入りへの立ち位置がどうなるか-。久しぶりに採用された4-2-3-1が機能した。試合前、森保一監督(54)は「起点を前線に増やす意味で、守備から攻撃にうつるときにバリエーションが増える」と話すなど、明らかにW杯でのドイツ、スペインという格上との戦いをイメージした変更。採用のめどが立ったといえそうだ。

中盤はこれまでの逆三角形から、ボランチ2人とトップ下の三角形に。この日先発した3人がベースになりそうだ。得点したMF鎌田のトップ下での序列は一気に上がった。逆に、中盤の3人の中で、W杯アジア最終予選で敗退の危機にあった日本をオーストラリア戦のゴールで救ったMF田中が控えに回ることになりそうだ。

懸案の1つだった左サイドバックは、MF中山が課題だった球際の強さで大きな成長を印象付けた。今後の焦点は、大迫の離脱もあり、本命不在のセンターFWに移る。