新生・森保ジャパン(日本、世界ランキング20位)の初陣は、W杯カタール大会にも出場した実力国のウルグアイ(同16位)と1-1で引き分けた。新エースとして注目された三笘薫(ブライトン)は無得点だったが、途中出場したMF西村拓真(横浜F・マリノス)が後半30分に出場から20秒足らずで得点して追いついた。

16強入りしたW杯カタール大会から続投した森保監督の下、2026年カナダ・米国・メキシコ大会に向けた新たな1歩。日本は先発に、W杯でも大活躍したMF三笘とMF堂安律(フライブルク)らが名前を連ねた。MF伊東純也(スタッドランス)はベンチスタート。MF久保建英(レアル・ソシエダード)は新型コロナウイルス検査の陰性確認が取れず、ベンチ外となった。

6万5000人の超満員となった会場は100%の声出し解禁。立ち上がりの前半3分、三笘が自陣から一気にドリブルで持ち込み、相手3人に囲まれながら右足でシュート。会場は大歓声に包まれた。初出場となった右サイドバックの菅原由勢(AZ)も積極的な攻撃参加で好機を演出。前半21分には菅原のスルーパスからFW浅野拓磨(ボーフム)が右足でシュートを放ったが、ゴール右へと外れた。

ウルグアイは1次リーグ敗退となったカタール大会でフェアプレーに反する行為が確認されたGKムスレラ、DFヒメネス、DFゴディン、FWカバニが出場停止。それでもレアル・マドリードで活躍するMFバルベルデが個の強さを発揮した。前半38分、自らのシュートの跳ね返りを頭で押し込みゴール。試合を動かした。

後半、降りしきる雨の中で日本は攻勢に出た。9分、三笘がドリブルでボールを運び、浅野へスルーパス。左足シュートしたが、GK正面でセーブされた。

17分に堂安と浅野に代えて、伊東と上田綺世を投入。そして20分に伊東が、鎌田のワンタッチパスから縦へと持ち出すとエリア内で倒された。主審の笛は鳴ったが、VAR判定でPKは取り消された。

後半30分、右サイドの伊東がグラウンダー気味のクロスを送る。上田がニアで相手を引きつけ、ゴール前でフリーの西村が左足でゴール左隅に決め、1-1の同点に追いついた。西村は出場から20秒足らずでゴールするという早業だった。

終盤、日本代表は伊東、三笘のサイド攻撃などから勝ち越し点を狙ったが、ウルグアイの堅守を破れず。試合はドローに終わった。

28日には大阪・ヨドコウ桜スタジアムでコロンビア代表と対戦する。

▽得点経過

【前半38分】バルベルデ(ウルグアイ)

【後半30分】西村(日本)

日本の先発は4-2-3-1。

▽GK シュミット・ダニエル(31=シントトロイデン)

▽DF 板倉滉(26=ボルシアMG)伊藤洋輝(23=シュツットガルト)瀬古歩夢(23=グラスホッパー)菅原由勢(22=AZ)

▽MF 遠藤航(30=シュツットガルト)守田英正(27=スポルティング)鎌田大地(26=フランクフルト)三笘薫(25=ブライトン)堂安律(24=フライブルク)

▽FW 浅野拓磨(28=ボーフム)

▽途中交代

【後半16分】堂安→伊東純也(30=スタッド・ランス)浅野→上田綺世(24=セルクル・ブルージュ)

【後半29分】守田→田中碧(24=デュッセルドルフ)鎌田→西村拓真(26=横浜F・マリノス)

【後半44分】三笘→中村敬斗(22=LASK)菅原→橋岡大樹(23=シントトロイデン)