サッカー日本代表MF久保建英(21=レアル・ソシエダード)が、28日に迎える国際親善試合キリンチャレンジ杯コロンビア戦(大阪・ヨドコウ)でのゴールに自信をみなぎらせた。

25日に千葉市内で行われた練習から合流。スペインリーグでキャリアハイの5ゴールと好調の男が、26年W杯米国・カナダ・メキシコ大会に向け、チームの中核を担う存在だと実力で示す。

   ◇   ◇

有り余るエネルギーが、久保の言葉ににじんだ。新型コロナウイルスの検査で陰性が確認できた24日までは別行動が続いていたが、この日の練習から合流。ハーフコートでのミニゲームには参加しなかったが、「体調はまったく問題ないし、コンディションだけで言えば(チームで)トップ3に入るというところ」。状態は最高クラスだと言ってのけた。

昨年のW杯カタール大会は2試合に出場するも前半で交代。決勝トーナメント1回戦のクロアチア戦は発熱で欠場した。再出発となるウルグアイ戦も出場できなかったが「W杯のときとは別人なので。みんなわかっていると思う。コロンビア戦を見てもらえたら」と強気な言葉を並べた。スペインリーグで4位につけるRソシエダードの主力に定着し、結果を残し続けているからこそだ。

2列目より前なら左右問わずどこでもこなせる。テレビで観戦したウルグアイ戦は、中央突破が少なかったと分析。「W杯のようなカウンターでいい形は作れたが、4-2-3-1はトップ下にある程度の自由を与えられた選手がいて、その選手が1人、2人とはがしていくのがいいところ。それが僕の理想の選手像でもある」。エースの役目を担うチャンスをつかむ。確信めいた言葉が出るほど、今の自分に手応えがある。

DF橋岡やMF中村ら、世代別代表でともにプレーした選手が増えた。互いを理解できていることを前向きに捉えつつも「それよりも個々の実力が大事。小粒だったら意味がない。1人1人が個で勝負できるようになりたい」と言い切った。

新しい日本代表のけん引役は自分-。ほとばしる自信をゴールに変えて、久保が森保ジャパン第2章で最初の勝利をチームにもたらす構えだ。【岡崎悠利】