来季川崎フロンターレへ移籍するDF三浦颯太(23=ヴァンフォーレ甲府)が28日、千葉市内で行われた日本代表の練習に参加した。

20日に追加招集が発表されたばかり。アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)での活躍などが認められ、代表初選出となった。練習を終えて「初めて実感が湧いたというか。A代表に呼ばれて、知っている選手しかいなくて『あ、来たんだな』って感じです」と初々しく振り返った。

J2選手としては、2019年のFW小川航基(当時水戸ホーリーホック)以来4年ぶりの代表選出となっった。「最初は正直めちゃくちゃ驚いた」としつつ、「J2、J1は、あんまり気にしてないので、入ったからにはやろう」と切り替えて臨んだ。判断スピードの早さは感じつつも「自分の良さは少し出せた。縦の突破とか、スピード感とか、球際の強度っていうのは全然できると思います」と手応えを示した。

大卒1年目で代表に選出されたが、浮き足だった様子はない。「入っただけではあれなんで、ここから先が大事」。いまや代表の顔とも言える1歳下のMF久保建英(Rソシエダード)は、中学時代のチームメート。今回の招集を受けて連絡は取っていないが、仲も良いという。ただ代表の舞台で再会するには、タイ戦後に行われるアジアカップメンバー入りが必須となる。「できるなら行きたいけど」としつつ「まあタケフサに会いたいとかはないですけど。ちょっと気持ち悪いんで」と笑わせた。

武器は推進力で、アジアの舞台でも証明済み。昨年のワールドカップカタール大会後、左サイドバックは、中山雄太(ハダースフィールド)や伊藤洋輝(シュツットガルト)森下龍矢(名古屋グランパス)らが務めてきた。「サイドバックが個で剥がすってのはあんまりたぶんないと思うので、そこが自分の武器なので、(試合に)出たらそういうの出したいなと思います」と力を込めた。

タイ戦の日本代表メンバー