J2ヴァンフォーレ甲府から川崎フロンターレに来季加入するDF三浦颯太(23)がタイ戦で代表デビューを果たした。

後半23分に、DF森下龍矢(レギア・ワルシャワ)と交代で左サイドバックに入った。「短かったですけど、楽しかったです」と笑顔で振り返った。

最初のプレーでボールが足元に入りすぎてしまったことを反省しつつ「森保(一)さん、名波(浩)さんから、もとんどん行けといわれていたので、(中村)敬斗がボール持ったらどんどん追い越していけた」とうなずいた。

アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)での活躍などが認められ、昨年12月20日に追加招集された。J2選手としては、2019年のFW小川航基(当時水戸ホーリーホック)以来4年ぶりの代表選出。何度も左サイドを駆け上がり、自分の良さをアピールした。1学年下のMF久保建英(Rソシエダード)と同じFC東京U-15むさし時代はほとんど試合に出られなかったという。ユースへの昇格については「かすりもしなかった」と苦笑い。

それでも帝京高(東京)時代に出場機会を増やして一気に伸びた。大学を経由してプロ入りを果たし、日本トップの舞台まで駆け上がった。「想像はしていなかったですね」としみじみ。常にトップを目標にしていたが、目の前のことに取り組んできた結果、たどり着いた。多くの注目を集めた元日の代表戦に出場した。「いろいろな人が連絡くれたりとか、喜んでくれたりしてくれる。まだまだこれからですけど、少しは恩を返せたのかなと思います」と優しい表情で語った。