【15日ドーハ=佐藤成】

AFCアジアカップ(アジア杯)1次リーグ初戦のベトナム戦に4-2で勝利した日本代表は、当地で調整した。先発メンバーと後半開始から出場したFW上田がリカバリーに努め、他のメンバーはゲーム形式のメニューまで2時間弱、トレーニングを行った。

ベトナム戦で出番のなかったGK野沢大志ブランドン(21=FC東京)は、同学年GK鈴木彩艶(21=シントトロイデン)との共闘を誓った。

パリオリンピック世代で守護神争いをするライバルだが、切磋琢磨(せっさたくま)して成長していく。「僕はこのアジアカップを(鈴木と)一緒に戦いたいと思っています。ライバルという風に見える関係ではあるかもしれないですけど、僕は一緒に戦いたいですね」。

ベトナム戦は先発した鈴木が前半で2失点。自身も先発を譲って悔しい思いもあったはずだが、ベンチに戻ってくる鈴木に声をかけた。「キーパーの気持ちがわかる。同じポジションなので、それは試合展開にかかわらず、サポートに周ります」。

とはいえ、サポート役に徹するつもりはない。活躍し、日本の優勝に貢献するために、ドーハに来た。「サポートする立場でもあるし、もちろん自分がいつ出ても大丈夫だよという振る舞いをしていきたい」と力強く語った。