勝てば日本のパリ五輪(オリンピック)出場が決まる大一番で、エースFW細谷真大(22=柏レイソル)が貴重な先制点を決めた。

負ければパリ消滅の準々決勝カタール戦に続く2戦連発。そこまでは今季ノーゴールだっただけに、かつてMF本田圭佑が生んだ「ケチャップドバドバ」発言を、テレビ朝日系の生中継で実況を務めている寺川俊平アナウンサーがあらためて紹介した。

ロシア1部CSKAモスクワ時代の12年に出た名言だ。

「ゴールはケチャップ。出ない時は出ないけど、出る時はドバドバ出る」

実況から振られた、解説の内田篤人氏は日本代表のチームメートだった本田の「ケチャドバ」に反応。「本田さんの感覚は、ちょっと…アレなんで」と言い「ふふ」と笑い「点を取る人たちにしか分からない感覚があるんですよね。僕も(同じく解説の)松木(安太郎)さんもDFなので」と話していた。

細谷は前半28分、MF藤田譲瑠チマ(22=シントトロイデン)の浮き球パスに抜け出すと、絶妙なトラップから反転ターンで相手をかわし、右足でファーサイドに転がす技あり弾で2戦連発とした。

今季は開幕から所属クラブでも得点がなく、準々決勝カタール戦でようやく24年の第1号。柏の染谷悠太コーチも、日刊スポーツの取材に「真大は今、いいところまで来ていると思うので、1つ取れたらケチャドバになると思いますよ」と予言。その通りとなった。

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