サッカー女子日本代表なでしこジャパンが、パリオリンピック(五輪)の切符をかけ、28日午後6時半キックオフでに国立競技場で北朝鮮代表と対戦する。

北朝鮮のリ・ユイル監督が27日、前日会見に臨み、日本戦に備え、中国の温暖の地で25日間の合宿をして万全の準備をしてきたことを明かした。

アジア最終予選進出を決めたのが昨年の11月。韓国、中国、タイと同組の激戦区を勝ち抜き、日本との対戦を決めた。

指揮官は「これまでの訓練の中で、自分たちの長所短所、長所を伸ばし、短所を補正する形で練習した。平壌は寒い地で、他にも練習する上で気がかりな点もあったので、中国の温暖な地域で25日ほど合宿を行っていた。今回のために、チームとしての完成度を高めるための強度を高める練習をしてきた」と自信をのぞかせた。続けて、第1戦を終えた後、すぐに試合の分析を行い、攻守での課題を修正したことも明かした。

これに対し、なでしこジャパンは全員集合したのはサウジアラビア・ジッダで行われた第1戦(24日)の3日前の21日。意思疎通の時間の面では、北朝鮮に分があり、なでしこジャパンはこれまでの蓄積、積み重ねで勝負することになる。

25日夜に羽田空港に到着した際は、在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)の約200人が出迎えてくれた。28日の試合もゴール裏の3000席が完売。指揮官はパリ五輪出場の意義を「国を代表して戦う、国を輝かせたい気持ちが強い。自分たちが頑張ることで女子サッカーの発展に貢献できるのではないか。それがパワーの源」とし「明日は同胞が大勢駆けつけてくれるとうかがっている。ベストを尽くしていい結果を出したい」と強調した。

なでしこ、運命の北朝鮮戦 勝てばパリ五輪、負ければ終わりのアジア最終予選/ライブ速報します