日本代表が北朝鮮に1-0と最終得点を守り抜き、勝利した。森保一監督(55)は会見で、後半の押し込まれる苦しい時間帯からのチームの戦いぶりを高く評価した。

北朝鮮のパワフルな攻守に対抗して「元気玉」長友佑都(37=FC東京)を投入することでチームの空気を変えることを考えたかと問われると、こう回答した。

「長友の起用はもちろん選択肢として考えていました。DPRコリア(北朝鮮)の圧力を感じていた時間はありましたし、アジア杯でも押し切られたことがあった中、長友の投入というよりも、相手の圧力をはじき返す、しっかり受けられる選手たちを投入して守備の安定とそこから攻撃につなげていくというところは、代わって入った選手がやってくれたかなと思います」

そこには表層的なメンタル面でなく、チームとしてどう戦うか? という指揮官の洞察力が働いた。

「長友が入ってキャラクターで空気を変えるでなく、チームが勝つために、チームの戦術と個々の役割と特徴を発揮して、試合を勝ち切れたことはうれしいです。長友の存在は大きかったですが、たくさんのいい選手がいて、そういう選手たちが流れを引き戻してくれたのを評価したい。選手たちを褒めてください」

スコアこそ1-0で終わったが、チームにとっては価値ある1勝となった。