イラクのラズィ監督は、31年前の再現を狙う。公式会見に出席し「日本はとても良い選手がそろっていて、難しい試合になる。しっかりと準備したい」と警戒感を強めた。

93年10月28日、W杯米国大会アジア最終予選の最終戦。後半追加タイムに同点に追いつき、日本のW杯初出場を阻んだ。「ドーハの悲劇」として知られる一戦に出場していた指揮官は、当時のことを問われると、「日本とイラクの試合はいつも高いレベルになるし、モチベーションが上がる」と笑みを浮かべた。日本戦で、攻守の要、MFムンタゼル主将は累積警告で出場停止だが、身長190センチのDFザイドや、得点ランクトップタイのMFアリらの能力は高い。1月にA代表のアジア杯でも倒した“得意”な日本を破り、パリ五輪出場を狙う。