昨年王者の筑波大が、関東学院大との開幕戦に3-0で勝利し、連覇へ好発進した。パリオリンピック(五輪)アジア最終予選を兼ねるU23アジアカップ(アジア杯)カタール大会に臨むU-23日本代表に選出されたFW内野航太郎(2年=横浜Y)が先制点を挙げる活躍でチームの勝利に貢献した。

この試合を最後にカタールに飛ぶエースについて、チームを率いる小井土正亮監督は「内野がそういう舞台に行くための準備をずっと筑波の練習でもしていたのはみんな知っているので、快く送り出すし、もちろんスタッフとしても送り出して頑張ってほしい」と願った。

内野の特長を問われると「元々ユースの頃からプレミアリーグの得点王ですし、点を取るという所に関しては、飛び抜けたセンスというか、持って生まれたものがあるなと思っていました」と評した。魅力は決定力にとどまらない。「彼の場合それだけに甘える訳ではなくて、その先を見据えて、体重も増えて1年間かけて世界で活躍するためのトレーニングをしてきている。スケールも大きくなって見ていても頼もしいな、たくましくなった」と1年間の成長を語った。

チームとしては大きな戦力を失うことになるが、「小林俊英(2年/大津)とか廣井欄人(2年/帝京長岡)とか徳永涼(2年/前橋育英)もそうですけど、同級生でギラギラしているのがいっぱいいる」と笑顔。続けて「内野に代わる、もしくはそれ以上の、帰ってきてもポジションないぞという活躍をしてくれると思う。後ろに控えているのであまり心配はしていないです」と残る選手たちへの信頼を口にした。【佐藤成】