【ドーハ15日=佐藤成】サッカーU-23(23歳以下)日本代表が16日、パリ五輪切符が懸かるアジア最終予選兼U-23アジアカップ(杯)カタール大会初戦の中国戦に臨む。

日本を率いる大岩剛監督(51)はチーム発足以来初の主将としてMF藤田譲瑠チマ(22=シントトロイデン)を指名したことを明かした。

タフな中東での予選を戦い抜く上で、明確なリーダーを設置した。1~2月に開催されたA代表のアジア杯などを例に挙げ、大会の中でさまざまなことが起こることを想定し、「いろいろなことが起こる。その時に大会の中での一体感、団結力をもっともっと強固にしていくために、立場を決めて選手もスタッフも一丸となってやろうという話を今回はしました」と経緯を説明した。藤田を支える副主将には、DF西尾隆矢(22=セレッソ大阪)内野貴史(23=デュッセルドルフ)MF山本理仁(22=シントトロイデン)松木玖生(20=FC東京)を選出した。

チームは初戦のキックオフと同時刻にドーハ市内で練習。急性胃腸炎の影響で前日まで別メニューだったDFDF半田陸(22=ガンバ大阪)も含め、23人全員で冒頭以外を非公開にして最終調整した。大切な初戦に向けて監督はさまざまな「想定外」が起こり得ることを指摘しながらも「緊張感だったり硬さを少しでも和らげる、なくす準備はしたい」とうなずいた。