<女子W杯:日本2-2(PK3-1)米国>◇決勝◇17日◇ドイツ・フランクフルト

 なでしこジャパンのMF川澄奈穂美(25)とFW大野忍(27)の出身地である神奈川・大和市生涯学習ホールセンターでは18日未明、女子W杯決勝「日本-米国」のパブリックビューイング(縦4メートル×横5メートル)が開催された。川澄の両親など市民約550人と報道陣約50人が集まった。

 延長戦を2-2で終え、PK戦に突入すると、市民が心を1つにするために静かに肩を組んだ。「ニッポン!!

 ニッポン!!」。何度もかれる声で連呼し、泣きだす市民もいた。市民の気持ちは届いた。初優勝が決まると「ギャー、信じられね」「すごすぎる」「日本人に生まれて良かった」などと歓声が飛び交い、抱き合った。

 川澄の父守弘さん(56)は「大和魂を見せてもらいました。世界一の自慢の娘です」と目を赤くした。元日本代表GKで大和市職員の小野寺志保さん(37)は「信じられない。まさに奇跡です。女子サッカー界の歴史をつくってくれました」と後輩たちを褒めたたえた。

 試合後も同所駐車場では大和市民の「ニッポン!!」コールが鳴りやまず、世界一に酔いしれた。