日本代表選手の待遇改善を求める日本プロサッカー選手会(JPFA)が、日本協会にトップ会談を申請したことが22日、分かった。熊本MF藤田俊哉会長(39)が日本協会小倉純二会長(72)と直接会って話し合いたい旨をこの日、弁護士を通して伝えた。

 JPFA側が「ボイコット」という言葉をちらつかせたことに対し、小倉会長が前日(21日)「ボイコットしたい人は『どうぞ』という感じになる」と不快感を示した。それに対し、藤田会長は「直接会って真意を確認したい。今は弁護士を通して話しているが、勝利給アップの話も直接したい」と話した。

 藤田会長は、ボイコットにも触れ「まずは協会と真剣に話し合いたい。ボイコットという言葉ありきでいろんなことが進むことは本意ではない。その言葉を独り歩きさせたくない」と話した。トップ会談でお互いに歩み寄りを見せるか、折衷案が見つかれば、事態は一気に収束に向かう可能性もある。

 トップ同士の話し合いで、突破口が見つからない場合、アジア杯(カタール)に向けた国内合宿初日(27日)にも代表全選手の意見を聞き、ボイコットを含めた打開策を見つけていく方針だ。【盧載鎭】