14年6月12日開幕のW杯ブラジル大会の予選が終了し、出場32チームが出そろった。英公認ブックメーカーのウィリアムヒル社は早速、優勝予想のオッズを発表。日本時間21日午後10時の時点で、日本は151倍で32カ国中18位タイだった。98年のW杯初出場時や、前回の10年南アフリカ大会前よりは上がったが、FIFA(国際サッカー連盟)ランク8位のオランダと互角に戦い、同5位のベルギーを破ったチームとしては少々寂しい数字となった。オランダ、ベルギーとの2連戦を1勝1分けで終えた日本代表の国内組の選手らはこの日、羽田空港などに帰国した。

 出場国中28番目のFIFAランク44位の日本は軽く見られている!?

 華麗な攻撃でFIFAランク5位のベルギーを下しても、ウィリアムヒル社のW杯優勝オッズは151倍。ベルギーの17倍とは大きな差となって表れた。同じアジア勢のオーストラリア(251倍)韓国(501倍)イラン(751倍)よりは上。だが、オランダ戦の善戦も含めて直前の親善試合の結果はブックメーカーの予想にはあまり影響しなかったようだ。

 出場国が出そろった時点での日本の優勝オッズは、02年日韓大会が67倍で最高。前回の10年南アフリカ大会、初出場の98年フランス大会ではともに200倍超で、06年ドイツ大会は126倍だった。今回は本田や香川、長友といった海外で主力で活躍している選手がメーン。南ア大会での32カ国中26位から18位まで順位は上がったが、151倍はやや物足りない数字だ。

 ウィリアムヒル社ではさまざまなかけが提供されている。例えば、早くも来年の米大リーグ・ワールドシリーズ勝者の予想も行われている。今季51勝111敗でぶっちぎりの大リーグ最低勝率を記録したアストロズですら101倍。競技が違うとはいえ、日本がW杯で優勝する可能性は、弱小アストロズが30球団の頂点に立つ可能性より少なく見られているのだ。

 こうなったら日本代表は結果で見返すしかない。幸い21日時点で、日本のW杯優勝に10ポンド(約1650円)をかければ約24万9000円が手に入る。一獲千金のチャンスに、サポーターのボルテージも上がるかも!?

 【千葉修宏】