FW久保裕也(22=ヤングボーイズ)が途中出場で2得点し、欧州組の意地を見せた。2点リードの後半26分にFW浅野に代わって出場すると、4分後の30分に待望のゴールを決めた。DF岩波のスルーパスから裏へ抜け出すと、ドリブルで持ち込み右足シュート。GKの手をはじいたが、ボールの勢いが勝り、ゴールへ吸い込まれた。さらに同39分にもゴール前へ持ち込み、今度は相手DFに倒されてPKを獲得。これを冷静にゴール左隅に決めた。

 初戦の北朝鮮戦は無得点だっただけに、久保は吹っ切れた様子で「(1点目は)岩波が出せるタイミングだったので、オフサイドかと思ったけど行った」。PKについては「(南野)拓実が誕生日だったから、譲ろうかと思ったけど、自分で蹴った」と話した。準々決勝に一番乗りし、チームはリオへまた前進。「もっと良くなる。FWが点を取ったので、流れに乗れる」と、今後へ好感触を得た。