J2札幌が負傷者続出のアクシデントに見舞われた。MF堀米悠斗(20)が左内転筋を痛め、大事を取り、28日に札幌・宮の沢で行われた全体練習を途中離脱した。徳島戦で右足底を負傷したMF荒野拓馬(22)は1日の次節C大阪戦(札幌ドーム)回避が確定。今季15戦中14戦出場の堀米、10戦出場の荒野と、主力の左右MFが立て続けに負傷した。それでもバルバリッチ監督(53)は「いる戦力でやれることをやる。悲観することではない」と、総力で窮地を切り抜けられると断言した。

 左右MF陣は、他にもDF前貴が25日の道都大との練習試合で脳振とうを起こし、リーグ内規でC大阪戦欠場が決定。右MFができるDF小山内もこの日、左太もも裏の張りで別メニューとなった。全負傷者8人中6人が左右MFの戦力と、一気にサイドの選手が激減する事態になった。

 次戦まで4日あり、この日、念のため札幌市内の病院で検査を受けた堀米は、状態次第で試合直前まで結論を延ばす方針。試練だが、2連勝中の今が踏ん張りどころ。MF古田は「ケガ人が出たときこそ本当のチーム力が問われる」と前を向いた。ピンチを底上げの好機に変え、昇格への地力をつける。【永野高輔】