ジュビロ磐田が1次リーグで敗退した。勝てばプレーオフ進出(上位3チーム)が確定するホーム戦。前半9分には大宮アルディージャFW大前が一発退場となり、序盤で数的優位にも立った。それでも競り負けた。

 0-0の前半12分、DF小川大貴(25)の右クロスからMF上田康太(31)が、ヘディングシュートを放った。ここから攻勢に出るはずが、割り切って守備を固める相手に大苦戦。ボールは保持するが、効果的な縦パスが入らない。同39分には、パスミスから左サイドを突破されると、クロスを頭で合わされて先制点を許した。

 名波浩監督(44)は後半16分、2人目の交代枠でMFアダイウトン(26)を投入した。攻撃の厚みが増し、同32分、右クロスからDF高橋祥平(25)が頭で移籍後初得点となる同点弾を決めた。待望の1点で一気に勢いづいたが、再びゴールは遠くなった。逆にカウンターを突かれ、同ロスタイムに勝ち越し点を決められて力尽きた。

 10人の相手を攻めきれずに1-2で敗戦。ふがいない内容で、選手はサポーターからブーイングを浴びた。さらに、同時刻で行われていた試合で4位札幌が柏に2-1で勝利。勝ち点で逆転され、つかみかけていたプレーオフ進出が消滅した。【前田和哉】