去年の悪夢は繰り返さない。J1ベガルタ仙台は20日、21日の天皇杯初戦(2回戦)の筑波大戦に向け、仙台市内で調整した。

 16年は初戦でJ3グルージャ盛岡に2-5で敗れた。同戦でゴールを決めたDF石川直樹(31)は筑波大戦に先発濃厚だ。「いい入りができていると思う。チームの勢いを止めないというより、加速できるように」と必勝を期した。

 昨年は、0-1で迎えた前半18分に、一時同点弾となるゴールを左足ミドルで決めた。今回はセットプレーでのゴールに意欲を示す。「後ろの選手も攻撃参加できる唯一の機会。セットプレーの場面は狙っていきたい」と力を込めた。

 実際に、ルヴァン杯北海道コンサドーレ札幌戦(5月24日)ではMF三田啓貴(26)のFKをヘッドで合わせて、勝ち越し弾を挙げた。同戦勝利もあり、仙台は同杯4年ぶり4度目の準々決勝進出を果たした。

 「あれがなければ1位通過していない。明日(21日)も狙っていきたい。いいボールが入るのはわかっている」と笑顔で誓った。