セレッソ大阪の主将、FW柿谷曜一朗(27)が29日、清武に最高の復帰舞台を用意することを誓った。J1の2位で優勝争いを展開するが、MF清武弘嗣(27)が長期離脱を余儀なくされた。25日のベガルタ仙台戦で負傷。28日に左ハムストリング(太もも裏)の筋損傷で全治8週間との診断が発表された。

 大きな痛手だが、この日、大阪・舞洲で主力組の練習に臨んだ柿谷は「早くピッチに戻りたいと思うように、いい状態で戦っていきたい」とキッパリ。このままV争いを続ける中で、清武を迎える決意表明だった。

 全治に約2カ月。復帰のメドは見えない。それでも柿谷は「思ったより軽症、ですよ。今年中に戻ってこられるんでよかった」。自身も昨年、右足首の負傷で苦しみ、J1復帰を決めた終盤に戻ることができた経験がある。「(首位を争う)今の状態を維持してキヨがね、プレッシャー感じないようにしたい。悔しい思いは、僕らが思っている以上にあるやろうし。僕も昨年、みんなが頑張ってくれたから最後に戻ることができた」。優勝を争う最高の状態で清武を迎える。

 清武も診断が出た28日に自身のブログを更新。「8週間のケガをしてしまいました。(C大阪に)帰ってきてから情けない気持ちでいっぱいです。でもプロである以上、前を向いて進んでいくしかない。強くなってまた戻ってきたいと思います」。仲間の思いを胸にリハビリに励み、V争いの佳境に備える。【実藤健一】