セレッソ大阪の「前東京コンビ」が古巣から決勝点を奪った。

 先制され、後半12分にFW杉本健勇(24)のゴールで追いついた直後の18分だった。右サイドでMF水沼宏太(27)がボールをキープ。「中に上げようと思ったが、誰もいなかった。『陸、走ってくれ!』と思ったら走ってくれたんで」。水沼と同じく前所属が東京のDF松田陸(25)が攻め上がり、絶妙パスを供給。松田は「一瞬、ちょっと時間できたんで」と余裕を持ってGKの位置を確認し「狙いました」と、脇の下を滑らせて決勝ゴールを決めた。

 松田は古巣相手に「早くやりたいという思いがかなった。やりづらかったが、楽しい1日だった」。水沼も「いろんな思いを持って臨んだ2人で点を取れてよかった」と笑顔。古巣を撃破し、チーム12年ぶりのJ1首位に貢献した。