川崎フロンターレは3試合連続となるエースFW小林のゴールが、試合を決める一撃となった。前半に2点を許す苦しい展開から、後半11分にこぼれ球を谷口が決めると、チームは息を吹き返す。2分後にDFエウシーニョが同点とし、小林は「3点目は絶対に僕が決めると思った」と強い気持ちでゴールに向かった。

 後半17分、左サイドを駆け上がったDF車屋のクロスに頭で合わせた。「速いボールを入れてほしかったけど、思ったよりも速くて合わせるのに必死だった」と苦笑い。それでも「スーパーだった」と車屋の精度の高いパスを絶賛した。

 前節から中2日の過密日程となり、試合終了後には数人が倒れ込んだ。小林も「何度も吐きそうになったけど言い訳にはしたくなかった」という。わずか6分間で3ゴールを挙げて逆転し、最後まで全員が走り切った。ここ3戦で計5得点と絶好調の小林は「この試合に勝てたのは成長につながる」と充実感を漂わせた。チームはここ5戦を4勝1分けとし、4カ月ぶりに3位に浮上した。