浦和レッズは後半の2得点で、アルビレックス新潟に2-1と逆転勝ちした。

 前節5日のホーム川崎フロンターレ戦後、ペトロビッチ監督(59)がサポーターに対して進退をかける発言をしただけに、DF槙野智章(30)は「いつも以上の緊張感と気合が伝わってきた。選手でも今日から違うチームとして生まれ変わる気持ちで戦おうと話していた」。立て続けに失点する試合も多かったが、後半は相手をシュート1本に抑えるなど、決定機を作らせなかった。GK西川周作(31)も「みんなが前を向いていた。今日は大丈夫だと思った」と納得の表情だった。

 後半29分にDF森脇良太(31)のシュートがポストに当たったこぼれ球をMF阿部勇樹(35)が右足で蹴りこみ同点。同34分にはFWラファエル・シルバが右足で押し込んで決勝ゴールを決めた。

 サンフレッチェ広島時代から指揮官の指導を受けてきたMF柏木陽介(29)は、気持ちの勝利を強調した。「監督としても僕としても、浦和は日本の中で一番大きいクラブという自覚がある。移籍する時も『浦和なら行ってこい』と言ってくれたし、監督が来る時も『浦和だから来た』と言ってくれた。僕らはみんなミシャに育てられた選手ばかりなので、ミシャのために何が出来るかと思ってきた。このチームは戦術とかより、その気持ちで戦ってきた。これからも、そういう気持ちを持っていけたらいい」と思いを明かした。

 12日には天皇杯3回戦ロアッソ熊本戦(駒場)、15日はボルシア・ドルトムント(ドイツ)戦(埼玉)と戦い、リーグ再開となる22日のC大阪戦(ヤンマー)と続く。