浦和レッズのMF関根貴大(22)が、勝利を置き土産に新天地へ向かう。ドイツ2部インゴルシュタットへの完全移籍が決まり、今日9日のアウェー・ヴァンフォーレ甲府戦が浦和での最終戦。8日、さいたま市内で約1時間の非公開練習を行った後は、DF宇賀神らと居残って体を動かし、最後はボールをケースに片づけて練習を切り上げた。今季リーグ戦20度目の先発が濃厚で「ここで積み上げたもの、成長を見せたい」と言葉に力を込めた。

 下部組織からの生え抜きで、高卒でトップチームに昇格した。大学に進んだユース時代の仲間が卒業してプロになるまでに海外挑戦することが1つの目標だったという。「より早ければもっとよかった」と満足はないが、道は開けた。今季はまだ3得点。「笑顔で終われるように勝たないと。ゴールに関わる(プレーの)回数を増やしたい」と、献身を誓った。