ジュビロ磐田がMF中村俊欠場による不安を吹き飛ばし、逆転勝ちした。

 磐田は前半24分、MFアダイウトンが相手のミスにつけ込み、左から無人のゴールにシュート。カバーに入ったヴィッセル神戸DF渡部が何とか枠の外へかき出したが、両手を挙げての空中のプレーだった。

 飯田主審は頭と判断しCKを指示したが、磐田サイドはハンドのアピール。名波監督も副審に詰め寄り、場内は騒然となった。

 前半終了時には磐田サポーターのブーイングに包まれ、5人の警備員に囲われて審判団がピッチを出る珍しいシーンがあった。

 神戸は後半3分、右サイドを駆け上がったMF小川のクロスに、FWポドルスキが左足で合わせて先制。元ドイツ代表の世界的スターにとって5戦ぶりの得点となった。

 対する磐田は同6分、スルーパスに抜け出したFW川又が絶好機を確実に決めて同点。さらに同34分には途中出場のMF松浦が決めて逆転に成功した。

 磐田は4戦負けなしとなり、神戸は就任2試合目だった吉田監督の初勝利はならなかった。