湘南ベルマーレMF藤田征也(30)が、横浜FC戦で1ゴール1アシストと全得点に絡む活躍を見せた。

 藤田は前半34分、MF杉岡大暉(18)の左クロスに走り込み、頭で合わせて今季初ゴールを決めた。後半13分には右CKをニアサイドに蹴りこむと、FWジネイ(33)のヘディングでのゴールをアシスト。「ゴールは、大暉がいいボールを上げてくれて、ジネイも競ってくれて、ちょうどいいところにきたボールを合わせられた。(アシストも)いいボールを蹴ることが出来た。点を取れたのは良かった」と振り返った。

 ただ、試合は後半ロスタイム5分に、まさかの同点弾を食らい、引き分けに終わった。この日の試合は、ベルマーレ平塚時代の99年に経営再建のためにメインスポンサーから撤退して以来、18年ぶりに袖スポンサーとして復帰したフジタを記念した「フジタスペシャルデー」として開催された。その日に1ゴール1アシストを決め“藤田スペシャルデー”とも言える大活躍を見せたが、勝ちきれなかった。「(スペシャルデーで)そうですね。チームが勝てたら良かった。チーム全体としてやることはやっていたし、次につながるゲームは出来たと思う」と悔しさをにじませた。

 今季は副キャプテンとして、チームを支えなければいけない存在ながら、3月12日のツェーゲン金沢戦で左膝を故障して戦線を離脱。6月3日のV・ファーレン長崎戦で途中出場し復帰も再び離脱し、8月11日の長崎とのアウェー戦で再復帰と、苦しい時期を過ごした。同26日の前節ザスパクサツ群馬戦で、3月の長崎戦以来の先発に名を連ねると、前半1分に相手の先制オウンゴールを誘発する右クロスを上げた。

 今後に向けて「群馬戦から、いい入りが出来ている。続けないといけない。ここ2試合を最低限の基準として、もっといいプレーをしたい」と誓った。【村上幸将】