J2首位の湘南ベルマーレは13日、降雨の中、神奈川・平塚市で練習を行った。1年でのJ1復帰に王手をかけて臨む、次節の名古屋グランパス戦(15日、パロ瑞穂)に向けて、実戦形式の練習などに時間を割いた。

 今季J2最少28失点の湘南に対し、名古屋はJ2最多の74得点を誇る。曺貴裁監督(48)は「特徴的な攻撃を仕掛けてくるチーム。ただ、そこに対して自分たちがやってきたことをしっかりとやっていくということが、勝ち点3につながっていくと思う。相手のストロングポイントをしっかりと抑えることが、自分たちの良さを引き出すことになる。当日は雨の可能性もあるので、その時のことも考えて準備してきた」と、この日の雨も有意義だったことを強調した。

 ゲームキャプテンを務めるMF菊地俊介(26)は「(名古屋は)チームとしてすごくボールを保持するのがうまいので、ボールホルダーにプレッシャーをかけることが1つのポイント。守備力のことが言われるけど、僕らは攻撃的にやっていて、前からプレッシャーをかけて、それがいい守備につながっていると思っている」と、攻守の連動が結果として失点の少なさに結びついていると説明した。また「新しく入ってきた(ガブリエル)シャビエル選手は得点に絡んでいるので、そこは注意したい」と、7月1日の前回対戦時には、まだ加入していなかった13戦6発の新外国人を警戒した。

 湘南は名古屋に勝ち、現在3位のV・ファーレン長崎が同日に行われるレノファ山口FC戦に敗れれば、J1自動昇格圏の2位以内が確定する。