首位の鹿島アントラーズが北海道コンサドーレ札幌に2-1で勝ち、引き分けた2位川崎フロンターレとの勝ち点を4差に広げた。次節にも優勝が決まる可能性が出てきた。

 0-0の後半2分、MF三竿健斗(21)がプロ初ゴールを挙げて先制した。ゴール前で粘ってボールキープしたFW金崎夢生(28)のパスを右足でダイレクトシュート。ネットを揺らすと、ベンチに向かって全力疾走して大岩剛監督(45)と抱き合い、仲間から祝福された。

 1-1に追いつかれた同25分には金崎が決勝弾。スルーパスに抜け出すと、左サイドの角度のないところから右足アウトサイドでシュートを放ち、逆サイドに決めた。自身が得点した試合の不敗記録を29に伸ばし、エースの存在感も示した。

 前節21日の横浜戦は序盤ミスから2失点するなどして敗れ、勝ち点2差に縮められた。25日の天皇杯準々決勝でも神戸に後半ロスタイムに追いつかれて、PK戦の末に負けて公式戦2連敗。負の流れを断ち切った三竿健は「何より勝ち点3が欲しかったので、勝てて良かった。最後に1位になるために、1試合ずつ勝つことしか考えていない。他チームの結果はあまり気にしていない」と一戦必勝に集中した。守備でも貢献した三竿健に対し、指揮官も「彼がいることでチームを落ち着かせてくれている。(得点は)ご褒美ですね」とたたえた。