今夏のW杯北中米大会に出場した日本代表FW小川航基(29)が27日、オランダ1部NECナイメヘンから新加入した町田で入団会見に臨んだ。欧州残留の希望を翻意し、3年ぶりのJリーグ復帰。年俸は4億円(推定)という超大型契約だ。今回の移籍の影響や波及効果などを探る。
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小川の移籍は、W杯戦士が大会後に欧州から日本に戻る初のケースとしても注目される。国内トップレベルにある旬の選手が欧州へ抜ける「空洞化」状態が長年続いてきた中、現役の日本代表選手を「買い戻す」ことでJリーグに新たな価値をもたらすこととなりそうだ。見たい選手がいればファンの関心は高まり、波及効果が出てくる。
そして何より小川が国内でプレーし、W杯を目指すことで選手たちの意識も変わってくる。今回のW杯代表のフィールド選手は長友1人だったこともあるが、Jリーグ所属選手は日本代表に呼ばれないという誤った認識が独り歩きしている。ただ誰もが認める選手であれば、リーグのレベルは1つの審査基準に過ぎない。加えて小川の挑戦がかなえば、欧州ありきでなく、海外も含めて「自分が輝ける場所はどこか?」という視点が定まってくる。
また、今回の欧州→日本への移籍劇はくしくもJリーグが秋春制へ移行したタイミングで実現した。欧州のマーケットと売り買いのタイミングが一致することで、交渉がスムーズになった。同じ町田からはDF中山雄太がセルビアの名門レッドスターへ移籍したのも顕著な例。町田の原靖FDは「ウィンドーが合っているということは、海外からも関心が持たれやすい」と証言。小川獲得の裏には町田の熱意だけでなく「シーズン移行」という仕掛けも奏功した。【佐藤隆志】



