川崎フロンターレとセレッソ大阪がきょう4日、ルヴァン杯決勝で初タイトルをかけて激突する。3日、会場の埼玉スタジアムで公式会見が行われ、トロフィーを前に川崎FのFW小林悠(30)とC大阪FW柿谷曜一朗(27)の両主将が火花を散らした。どちらがクラブの歴史を変えるのか。

 優勝カップを前に、C大阪主将の柿谷は「このタイトルに懸ける思いは強いけど、川崎Fも同じくらい強いと思う。すごく楽しみな一戦。自分が先頭に立って引っ張っていけたら」と決意表明した。

 柿谷はクラブの“象徴”を背負う。森島-香川-清武と続いた4代目の背番号「8」。「それをつけて決勝の舞台に立てるのはすごくうれしいこと」。クラブの前身ヤンマーは天皇杯などでも優勝した名門だが、Jリーグ参入23年目のC大阪としては初タイトルが欲しい。歴代の「8」が越えられなかった壁に挑む。

 下部組織から「セレッソ」で育ってきた。残り1秒で追いつかれ、J1優勝を逃した05年の悲劇も知る。「(川崎Fとは)この人のためにタイトルを取りたい思いがあって似たクラブ。だからこそ譲れない」。誰よりも強い気持ちを持って、決戦のピッチに立つ。