びわこ成蹊スポーツ大は20日、滋賀・大津市内の同大学で、J3のAC長野パルセイロに来季の入団が内定したFW堂安憂(どうあん・ゆう、21)の加入内定記者会見を開いた。

 堂安は今夏にガンバ大阪からオランダ1部フローニンゲンへ移籍したU-20(20歳以下)日本代表のエースMF堂安律の兄。会見では「1年目からスタメンに定着して、将来はJ1で活躍できるようになりたい」と目標を定めた。

 弟の存在にも感謝した。「(自分にとって)近い存在ですごいと思っている。ライバル心とかはなくて、弟が活躍したら刺激をもらえる」。今季は左MFとしてチームをけん引。関西学生リーグの得点ランキングは12得点の2位タイ(20日現在)で、優勝に貢献した。

 長野は創造学園高時代に過ごした場所。縁のある地に帰り「プレーするのが楽しみ」と心待ちにした。将来は兄弟で日本代表入りを目指す。「右MFが律、左MFが僕。2人で代表に入れるようにしたい」。弟思いの優しい兄が、プロとして第1歩を踏み出す。

 会見にはJ2金沢に入団が内定した同大学のDF山本義道(のりみち、22)も同席した。