17位大宮アルディージャと16位ヴァンフォーレ甲府は0-0の引き分けに終わり、15位広島が東京に勝利したため、大宮の降格が決まった。

 残留のためには勝つしかない状況だったが、ともに決定機を決めきれず。甲府も後半43分にFWドゥドゥがGKと1対1になる好機を迎えたが、大宮GK加藤順大の好セーブに阻まれた。試合終了の瞬間、スタジアムは静寂に包まれた。大宮は勝たなければ他会場の結果がどうあれ降格が決まる状況。選手は肩を落としサポーターにあいさつし、引き上げた。

 大宮は昨季、クラブ史上最高の5位で終えたが、主軸のMF家長昭博(31)が川崎フロンターレに移籍。FW大前元紀(27)、MF茨田陽生(26)が加入したが、大前は今季2得点と際だった活躍ができなかった。夏にFWマルセロ・トスカーノ(32)。MFカウエ(28)を補強したが救世主になれなかった。

 今季は渋谷洋樹監督でスタートし、第14節鳥栖戦から伊藤彰前監督へ交代し、第32節仙台戦から石井正忠監督(50)が指揮を執った。だが、8月13日の第22節新潟戦から勝利に遠ざかるチームを短期間で立て直せず、降格となった。