J1横浜F・マリノスが26日、横浜市内で調整を行った。

 23日の天皇杯準決勝柏戦後、2日間のオフをとってこの日から再始動。

 パス回しやシュート練習など軽めのメニューで約1時間半、調整した。練習中の選手からは笑い声が聞こえるなど、和やかなムードで元日の決勝へと準備を進める。

 エリク・モンバエルツ監督は「この1週間でいい準備をして、準決勝からの勢いの出るゲームができればと思っています」と話した。決勝で戦うセレッソ大阪は今季リーグ戦とルヴァン杯で3戦3敗と苦手としている。特にホーム最終戦となった先月18日のリーグ戦での対戦では、今季初の4失点を喫して逆転負けした苦い記憶もある。モンバエルツ監督は「セレッソは攻守にバランスのとれたチームで、最後の得点の部分で高い能力を示した」とたたえた。一方で「我々は前回の対戦時以上の力を出さないといけない。カップ戦はリーグ戦とは別物。多くは言えませんが、この間とは違う戦い方をしないといけない」と打倒セレッソへの秘策もうかがわせた。

 先月の対戦でもゴールネットを揺らされたC大阪FW杉本健勇(25)は負傷離脱中で欠場が濃厚だが、気持ちに緩みはない。その試合で杉本をマークしていたDF松原健(24)は「(杉本の)代わりに出てくる選手もクオリティーは高い。3度負けている相手に4度目は負けられない」とリベンジに燃える。

 準決勝で途中出場から同点ゴールを挙げたFW伊藤翔(29)も「結果に結びついたのはよかったと思う。でも、この前のことはいったん忘れて、次の試合のためのメンタルと体をつくらないといけない」と油断はない。

 練習では準決勝で負傷交代したMF扇原貴宏(26)に加え、足に違和感を訴えたDF山中亮輔(24)が別メニュー調整となるなど不安要素もあるが、泣いても笑っても今季はあと1試合。チーム一丸となって、4大会ぶりの天皇杯制覇を目指す。