J1柏レイソルは5日、柏市内で産業能率大と練習試合を行い、0-0で引き分けた。

 前日4日のJ2ジェフユナイテッド千葉とのプレシーズンマッチ「ちばぎんカップ」に途中出場、または出番のなかったメンバーを中心に戦った。

 前半は、千葉戦に途中出場したFW瀬川祐輔(23)が1トップに入り、同試合で出場のなかった主力のDF中山雄太(20)や、MFキム・ボギョン(28)も出場した。序盤から細かなパスワークでボールをつなぎ、左サイドバックのDFユン・ソギョン(27)と右サイドバックのDF今井智基(27)の鋭いオーバーラップで何度もチャンスを作った。しかし、最後のクロスがうまく味方とかみ合わず、スコアレスで折り返した。

 後半は柏ユースの注目株、U-17日本代表FW森海渡(17)が1トップに入るなど、若手メンバーをより多く起用。43分に今井のクロスにMF田中陸(18)が合わせるなど最後まで得点を狙ったがゴールネットは揺らせず、引き分けに終わった。

 産業能率大には1月のU-23アジア選手権(中国)に出場したU-21日本代表のFW小松蓮(1年)が在籍しており、後半から出場。同代表でチームメートだった柏のDF古賀太陽(19)と激しく競り合ったり、ゴール前へドリブルで切り込んで柏ゴールを脅かすなど、存在感を見せつけた。

 フル出場した柏のDF鎌田次郎(32)はスコアレスでの引き分けに反省し「勝ちきる力が必要だったし、今シーズンは得点をテーマにしているので、得点がとりたかった。サイドは崩せていたけど、前線の厚みが足りなかった」と振り返った。