横浜F・マリノスが13日、横浜市内で14日に行われるルヴァン杯1次リーグ仙台戦(三ツ沢)へむけて調整した。

 戦術練習では主力組の右サイドバックに今季ユースから昇格したMF山田康太(18)が入った。ここまでリーグ開幕から同杯含む公式戦全4試合フル出場だったDF松原健(25)に代わっての起用だが、本来はボランチなど中盤を本職としている。待望のプロデビュー戦で人生初のサイドバック起用が濃厚となり「今日(練習に)来るまでは全然思ってなかった。でも、今の(監督の)やり方だったら、全然考えすぎなくてもいいかなと。ボランチの選手がやっても特に問題ないと思うので、うまくやれたら」と意気込んだ。

 昨季はユースの2種登録選手としてトップチームに帯同。昨年4月12日のルヴァン杯神戸戦に途中出場してトップチームデビューも果たした。仙台戦で先発すれば、6月21日の天皇杯2回戦FC大阪戦以来、約9カ月ぶりの先発出場となる。今月18日からのU-19日本代表インドネシア遠征メンバーにも選ばれており「久々の試合なので、試合勘も戻して、いい形で代表に参加できたらいいなと思います」と気合をみなぎらせる。

 チームは7日のルヴァン杯FC東京戦には勝利したものの、リーグ戦は開幕から1分け2敗と苦しんでいる。ポステコグルー監督はあくまでチームスタイルの変更はないと強調し「正直、何も分からない状態で勝つよりは、自分たちのスタイルを貫いて勝っていきたい。今は勝敗はみてないし、自分たちのサッカーができたかで判断しているので」と話した。

 それでも練習後のグラウンドでは約10分間のミーティングを行い、セットプレーの確認も入念に行った。指揮官は「明日の試合が大事だということと、自分たちのサッカーを貫くことがどれだけ大事かということを伝えました」。まずは目の前の敵を倒し、チームを波に乗せていく。