J2モンテディオ山形が愛媛FCを2-0で撃破し今季2勝目を挙げた。木山隆之監督(46)を筆頭に、ベンチ入りメンバー4人が一昨年まで愛媛に所属していた。昨年は「因縁の対決」と位置付けられ話題となったが、結果は山形の0勝2敗に終わっていた。そんな木山監督にとって、負けられない古巣対決を救ったのは、ルーキーMF北川柊斗(22)だった。前半5分に飛び出したプロ初ゴールが、チームに勢いをつけた。MF北川は「チームが勝ち切れていない状況で先制できたのは良かった。これからも一丸となって戦い、連続ゴールを決めたい」と意欲を見せる。北川は木山監督と同じ筑波大出身で「使ってくれた監督に恩返しができた」と充実の表情で振り返った。

 後半40分には途中出場のFW中山仁斗(26)が、わずか6分でゴールし勝負を決めた。木山監督は「しっかり守備をして、そこから攻撃に切り替えるウチのサッカーができた。(愛媛まで)来てくれたファンに感謝したい。次のホーム(15日、京都戦)で勝たなければ意味がない。しっかり準備をして臨みたい」と、今季ホーム初勝利を誓った。