J2アルビレックス新潟は13日、第9節栃木SC戦(15日・栃木県グリーンスタジアム)に向けた練習を聖籠町のクラブハウス練習場で行った。MF原輝綺(19)が右サイドバックでの先発が濃厚になった。

 原は現在、ボランチ、3バックの右で、4試合連続フル出場中。この日の練習では4バックの右サイドバックに入り、守備の対応をチェックした。「右サイドバックは昨季何度もやっている。違和感はない」と自信を口にする。

 新潟はここ2試合、3-6-1のシステムで2連敗。栃木戦は開幕時の4-4-2に再変更する可能性が高い。鈴木政一監督(63)は「原は攻守とも積極的で、高さもある。今回は右サイドバックでやってもらう」と起用を示唆した。

 「まず試合に出ることが大切」と原。ルーキーだった昨季、開幕の広島戦ではボランチでスタメン。その後、右サイドバックに入った。ただ、最終の10試合の出場はわずか1試合。ボランチへのこだわりが強く、気持ちの切り替えができなかった。

 だからこそ、今季は「試合に出ないことには何も始まらない。起用されるポジションでベストを尽くすだけ」とピッチに立つことの尊さを実感している。新潟は2連敗中。目標の1年でのJ1復帰へ、立て直しが急務だ。「システムは関係ない。個人がやることをやれば勝てる」。原が栃木戦でそれを実証する。