ジュビロ磐田の3戦ぶり勝利が、後味の悪いものとなった。3-1の後半35分、DFギレルメ(30)がこの日2枚目の警告を受けて退場。興奮したギレルメは、横浜MF喜田拓也(23)を左足で蹴る行為に及ぶと、その後も怒りは納まらず。さらに横浜のスタッフを左手で殴り、最後はチームスタッフ数人に左右から抑えられて退場した。

 10人となったチームは逃げ切り、敵地・横浜戦で08年6月以来の勝利を挙げた。しかし、名波浩監督(45)は会見で「スポーツ選手としてあるまじき行為を試合中にした。これはチームを預かる身として、マリノスの選手、サポーター、関係各位の皆様。それからジュビロに関わる全ての皆様に、おわび申し上げたいと思います。申し訳ございませんでした」と謝罪。試合後、取材に応じた木村稔社長(63)も「大勢のお客さんの前でぶざまな行為を見せてしまい、申し訳なく思っています。クラブとしても、何らかの処分を考えています」と、厳しい表情で話した。