ジュビロ磐田の名波浩監督(45)が、柏レイソルに逆転勝ちした試合後の会見で、後半39分に決勝ヘッドを決めたFW川又堅碁(28)とMF田口泰士(27)を、日本代表の西野朗新監督(63)に推薦したいと声を大にして言った。

 名波監督は会見で、川又への評価について聞かれると「ゴールに向かっていく姿勢という意味では、川又のファーストアクションがチームにとってのスイッチだと思うんで。ボールがない時の動きだし、ポストプレーも体を張って何度も時間をつくってくれた。シュートの意識がないと、あそこに入り込めない。本当に、素晴らしい活躍だったと思う」と大絶賛した。

 その上で「代表選考が近い中で…特に田口もそうですけど、もし西野さんが『誰か推薦するヤツはいるか?』と言ったら、この2人を全面的に押し出していきたい」と力を込めた。

 試合については「ゲームの流れは、どっちつかずの時間…五分五分ではないですけど6、4でちょうど良いバランスだったのでは? もちろん、我々が40%ですが。そんな中で先制点はアンラッキーな形…アプローチの角度、スピードは正しかったけれど、前にこぼれて推進力でやられた」と前半15分の失点を振り返った。

 その上で「(MF)山田大記が、今季初ゴール…スーパーなゴールを決めてくれた。そこからは我々のペースだったが、後半は柏の伊東純也に宮崎智彦との1対1を作られ、左サイドが苦しくなったが、クロスに対しての2、3人の助け合いの精神があって、我慢の時間帯も良かった」と語った。

 そして「セレッソ大阪、横浜マリノス…昨シーズン、我々より上位にいたチームに2勝1分けの勝ち点7は上出来だと思っています」と語った。【村上幸将】