Jリーグは10日、2日の横浜F・マリノス戦で暴力行為を働いたジュビロ磐田DFギレルメ(30)に6試合出場停止の処分を下した。対象は、12日のヴィッセル神戸戦から8月1日のガンバ大阪戦までとなる。ギレルメは、横浜戦の後半35分に2度目の警告を受けて退場。その際、横浜MF喜田の大腿(だいたい)部を蹴りつけ、横浜スタッフにも肘打ちした。規律委員会は、映像検証や本人への事実確認を行い「選手に対する暴行、脅迫及び一般大衆に対する挑発行為」に相当すると判断し、処分を決めた。

 同日、磐田も木村社長のコメントを発表。「2度とこのような事態が発生しないよう、全選手、スタッフに対し指導を徹底し、クラブ一丸となり再発防止に取り組んでまいる所存でございます。誠に申し訳ございませんでした」などと、あらためて謝罪した。クラブの処分については、決定次第報告するとした。

 名波監督も磐田市内での練習後に、取材に対応。「社長と服部(強化本部長)が、クラブとしてどう判断するか」とした上で、「規律あっての組織。スポーツマンとして最低限の部分もある」と見解を述べた。規律委員会の処分が下されるまでの間は練習不参加の謹慎処分となっていたギレルメだが、今後、クラブからさらに厳しい処分が下される可能性もある。