サガン鳥栖は10日、事前の情報漏れから交渉決裂とみられていた元スペイン代表FWのフェルナンドトレス(34)を獲得したと発表した。背番号は9。15日に来日し、都内で入団会見を行う予定。10年ワールドカップ(W杯)南アフリカ大会で同じスペイン代表だったMFイニエスタもヴィッセル神戸入りしており「無敵艦隊」の盟友対決が日本で実現しそうだ。

 トレスは欧州の強豪クラブで活躍し、スペイン代表ではW杯3大会に出場。抜群の決定力を持つ。鳥栖は攻撃陣に故障が相次ぎ、15試合で14得点と振るわず17位に低迷しており、救世主として期待される。

 5月上旬、サポーターとの意見交換会で、竹原稔社長は「立て直すには(監督)解任より補強」と一蹴したが、その後、報道が先行するなどしたことから「(交渉は)危機的状況だ」とし、破談を示唆していた。

 この日、鳥栖の公式サイトには、トレスと竹原社長の2ショットを掲載。トレスは「誤報じゃないよ!」と、竹原社長は「来てくれてありがトーレス!」と、書かれたタオルを手にした画像をアップした。

 また、現地紙「マルカ」電子版は、契約について「20年12月までの1年半(オプション1年)」と報じ、トレスは「オファーがすべての大陸からあった」とし、22日ベガルタ仙台戦が「デビューになる」とコメントした。