ジュビロ磐田FW大久保嘉人(36)が、今日1日のホーム・ガンバ大阪戦で移籍後初先発する。7月31日、磐田ヤマハスタジアムでの前日練習で先発組に入って調整。MF山田大記(29)と1・5列目でコンビを組むことが濃厚となり、全体練習後も感覚を確かめながらシュートを打ち込んだ。敵将の宮本恒靖新監督(41)とも、日本代表などでプレーを共にした経緯もあり、「楽しみですね」と本拠地デビューに胸を躍らせた。

 移籍後初出場となった22日のアウェー北海道コンサドーレ札幌戦から、2試合連続で途中出場。名波浩監督(45)も「確実に階段を上がっているし、ゴール前に飛び込む回数を増やしてほしい。やってくれると思う」と期待を寄せるなど状態は上向きだ。さらに、会場のヤマハは、プロ1年目の01年にプロ初&リーグ初得点を記録した縁起の良い場所でもある。大久保は「良いイメージはある。(山田と)流動的にやれば、相手のDFもつかまえにくい。チャンスをいっぱい作って勝ちたい」とイメージを膨らませた。

 2試合連続無得点中の攻撃を活性化させ、浮上のきっかけとなる1点、そして6試合ぶりの勝利をチームにもたらす。【前田和哉】