浦和レッズとサガン鳥栖が対戦し、ホームの鳥栖が劣勢をはね返して勝ち点3をもぎとった。

 前半は浦和が押し気味に試合を進めた。今季大きな得点源となっているCKを前半から重ねて獲得し、鳥栖を脅かした。FWファブリシオが右足ミドルを放つなど、敵地でも積極的な仕掛けを続けた。右サイドのDF橋岡大樹、MF武藤雄樹が何度もスプリントし、ゴールに迫った。38分には正面でフリーになった武藤が左足で強烈なシュートを放つも、クロスバーを直撃。鳥栖にほとんどチャンスを作らせなかったが、得点はできずスコアレスで折り返した。

 浦和の攻撃をしのいだ鳥栖が先制点を奪う。後半8分、左CKにMF高橋秀人が倒れ込みながら頭で合わせ、ゴール右隅を射抜いた。続く14分にはFWのF・トーレスが敵陣深くまでプレッシャーをかけてボールを奪うと、ゴール目の前で待つFW金崎夢生へ。絶好機だったが、体を投げ出した浦和GK西川周作のビッグセーブにあった。

 終盤は終始浦和が攻め込む。後半43分には右CKからFW李忠成が同点ゴールを決めたかに見えたが、やや遅れてオフサイドフラッグが上がる微妙な判定で認められず。MF柏木ら複数の選手が副審のもとへ駆け寄るシーンもあったが、判定は変わらなかった。このままスコアは最後まで動かず。粘りきった鳥栖が貴重な1勝を手にした。