首位サンフレッチェ広島のMF柴崎晃誠(33)が直接FKを決めた。

 前半46分、中央約20メートルでFKを獲得。キッカーの柴崎がゴール左上に決めた。貴重な先制点をもたらした33歳は、直接FKでの得点に「人生で初めて。狙い通り。初めて(GKと)駆け引きした」とニヤリ。駆け引きについては「蹴る前に徳さん(長崎GK徳重)の重心が左になっていたのが見えていた。初めて見えた」と、本人も驚いていた。

 この日は「ピースマッチ」と銘打ち、被爆地を本拠に置く両クラブが平和を祈念して対戦。長崎県出身の柴崎は「サッカーができる喜びがあった」。試合前のロッカー室では、城福浩監督(57)から「今日はサッカーという種目を超えて意味のある試合。サッカーで勝利を求める姿勢が心を動かすことになる」と話があり、感慨深い勝利となった。

 2試合ぶりに勝利した首位広島は、2位東京と勝ち点を8差に広げた。